ほんとうにあったこわい話6
わたしの母は少し頭のおかしな人でした。
欧米の生活様式でもないのに
自宅で一人だけ土足でした。
まだ幼かったわたしの右手をピンヒールで踏んでしまうという事故が起きて、
「もうピアノの練習しなくてもよくなったね♡」と笑いました。
わたしの一番古い鮮明な記憶です。
ただ不可解なのは、ピアノの練習をした記憶が全く無いし今ピアノを弾くこともできません。
本当にピアノを練習していたのかしていないのか
そもそも昔そんな事故があったのかどうかさえ
今となってはわかりません。